ポルシェ 996カレラ(Porsche 996 Carrera)は、ポルシェ993の後継として1998年に登場した。先代993までの空冷エンジンから水冷エンジンへと移行したのが最も大きなトピックであった。
ボディタイプはクーペ、カブリオレ、タルガの3種類。
911カレラ クーペ(996)
911カレラカブリオレ(996)
996カレラ系グレード体系
グレード | 年式 | 駆動方式 | エンジン |
---|---|---|---|
911カレラ クーペ | 98-05 | RR | 水冷3.4L水平対向6気筒DOHC(98-02) →水冷3.6L水平対向6気筒DOHC(02-05) |
911カレラ カブリオレ | 98-05 | RR | 水冷3.4L水平対向6気筒DOHC(98-02) →水冷3.6L水平対向6気筒DOHC(02-05) |
911タルガ | 02-05 | RR | 水冷3.6L水平対向6気筒DOHC(02-05) |
911カレラ4 クーペ | 99-05 | 4WD | 水冷3.4L水平対向6気筒DOHC(99-02) →水冷3.6L水平対向6気筒DOHC(02-05) |
911カレラ4 カブリオレ | 99-05 | 4WD | 水冷3.4L水平対向6気筒DOHC(99-02) →水冷3.6L水平対向6気筒DOHC(02-05) |
911カレラ4S | 02-05 | 4WD | 水冷3.6L水平対向6気筒DOHC(02-05) |
911カレラ4S カブリオレ | 03-05 | 4WD | 水冷3.6L水平対向6気筒DOHC(03-05) |
〇ポルシェ 996カレラ系の特徴
- 996カレラはエンジンの水冷化やボディ強化によって、911カレラの系譜で初めて車幅が3ナンバー化した。この後、現行の992型に至るまで、年々ボディサイズが大型化していくことになる。
- Aピラーより前部は1997年に発売されたミッドシップ、986ボクスターと共通となった。
社外パーツでも、前部パーツは911とボクスター両方に適合する場合が多い。 - 2002年に後期型へマイナーチェンジ。この際、ヘッドライト周りは911ターボと同じ外観となり、ボクスターとの共通性は失われた。
- 前期から後期型へのマイナーチェンジではエンジンの変更も行われ、排気量が3.4Lから3.6Lへと引き上げられた。
- ”カレラ4S”は、911ターボのワイドボディに911カレラのエンジンを載せた上級グレードで、996カレラの後期型から追加された。