ポルシェ 930は、1975年に生産を開始したポルシェ911の2代目モデルである。
カレラを始めとした自然吸気(NA)エンジン車は、クーペ、カブリオレ、タルガの3つのボディタイプが設定されていた。
911SC(930)
911SCタルガ(930)
930カレラ系 グレード体系
グレード | 年式 | 駆動方式 | エンジン |
---|---|---|---|
911SC 3.0 | 78-79/81-83 | RR | 空冷3.0L水平対向6気筒SOHC |
911SC 3.0タルガ | 78-79/81-83 | RR | 空冷3.0L水平対向6気筒SOHC |
911SC | 80 | RR | 空冷3.0L水平対向6気筒SOHC |
911SC 3.0カブリオレ | 83 | RR | 空冷3.0L水平対向6気筒SOHC |
911カレラ 3.2/タルガ/カブリオレ | 84-89 | RR | 空冷3.2L水平対向6気筒SOHC |
〇ポルシェ 930カレラ系の特徴
- NAエンジンの930は、ターボモデルが登場して3年後の1978年に”911SC(スーパーカレラ)”として登場。それまでの1975~1977年、911カレラは901(911)型、911ターボは930型として、別々のモデルが生産されていた。その後”911SC”は、1984年に名前を元の”911カレラ”に戻したため、グレード名としては消滅。
- 911SC(930)と911カレラ(930)の外観上の差異は非常に少ないが、純正状態であれば、フロントバンパーとフォグライトが別体なのが”SC”、一体なのが”カレラ”である。
- マイナーチェンジの度にエンジン出力が向上し、当初180馬力程度だったものが、モデルライフ晩年には231馬力にまでパワーアップした。
- カブリオレとタルガは剛性向上のため、ボディに補強が加えられた。わかりやすい箇所では、フロントシート足元のボディ側の厚みがクーペとは異なる。このため、カブリオレとタルガ用のフロアマットはクーペ用より小さく作られ互換性がなく、注意が必要。
- 930に限らず、空冷ポルシェはプラスチック製のドアストライカーが経年劣化で欠けやすい。万が一壊れたときは、Rennline製ドアストライカー補修キットがおススメ。